モーツァルト・ベートーヴェン 木管八重奏

レ・ヴァン・ロマンティーク・トウキョウ

名手たちが集結。希少なオリジナル楽器で聴くハルモニームジークの愉悦。

レ・ヴァン・ロマンティーク・トウキョウ

オーボエ:三宮正満、荒井豪

クラリネット:満江菜穂子、戸田竜太郎

ファゴット:岡本正之、村上由紀子

ホルン:福川伸陽、藤田麻理絵

 

収録曲:

ベートーヴェン:八重奏曲 変ホ長調 作品103

ロンド(ロンディーノ)変ホ長調 WoO25

モーツァルト:セレナード ハ短調「ナハトムジーク」K.388/394a

 

録音:2021年10月 さいたま市プラザウエストさくらホール 発売:2022年6月

製造・発売元:コジマ録音

ディレクター&解説:塚田 聡

ALCD-3125 3,080円(税込価格)

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CD:モーツァルト・ベートーヴェン 木管八重奏

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このディスクは〈朝日新聞〉推薦盤、〈レコード芸術〉準特選盤、〈音楽現代〉の注目盤として紹介されました。

2021年、バッハ・コレギウム・ジャパンやオルケストル・アヴァン=ギャルド等の主要メンバーらで結成された、幅広いレパートリーをそれぞれの時代と地域に相応しい楽器で演奏するアンサンブル、レ・ヴァン・ロマンティーク・トウキョウ。ファースト・アルバムはモーツァルトとベートーヴェンのハルモニームジーク。それまでの娯楽音楽としてのハルモニームジークとは一線を画す芸術性に満ちた音楽を、各界最高峰の名手が当時のオリジナル楽器の豊かな音色で描き出す。

【推薦盤】国内の名手が複製ではない本物の古楽器を手に集まった。博物館級の銘器といえど、肩肘は張らない。豊かなパレットを生かした楽しいお喋りに愛の告白、悪戯に憂い、時にはゲンコツまで飛んでくる。生のままの楽器と演奏に時を忘れる。(2021年7月21日 朝日新聞 for your collection 布施砂丘彦氏)

 

BCJ首席の三宮正満(オーボエ)と元N響首席の福川伸陽(ホルン)が中心となり、日本のトップ管楽器奏者らにより、2021年に結成されたピリオド楽器アンサンブル。その第1弾アルバムで取り上げた、ベートーヴェンとモーツァルトの八重奏曲は、18世紀に流行した娯楽を目的とした「ハルモニームジーク」の編成を採りつつ、芸術性を追求し、奏者に高い技術を要求する。手練れ揃いのアンサンブルは、ピリオド楽器の演奏の難しさを微塵も感じさせぬどころか、これらの楽器でしか出せない滋味を余さず表現。随所にあふれる創意と愉悦、丁々発止のやり取りには、もはや溜め息しか出ない。(寺西 肇氏/ぶらあぼ2022年8月号より)

 

【準】これは非常に楽しく、豊かな感興にあふれる魅力的なアルバムである。収められているのはベートーヴェンとモーツァルトの管楽八重奏のための作品。演奏しているのはバッハ・コレギウム・ジャパンやオルケストル・アヴァン=ギャルドなどわが国を代表するピリオド楽器オーケストラで活躍するメンバーで結成されたレ・ヴァン・ロマンティーク・トウキョウ。わが国のピリオド楽器を使ったオーケストラやアンサンブルを聴いて、いまだ海外の団体に少なからず後れを取っているのが管楽器ではないかとの印象(先入観)を持っていただけに、これを聴いた時は、なかなかやるではないかと驚いた。もちろん扱うのが非常に難しい楽器揃い(多くのメンバーがレプリカではなく希少価値の高いオリジナルを使っているとのことだ)なので、そう簡単に完璧とまではいかないが、それでも十分に聴き応えのある演奏が展開されているのだ。しかもそうしたオリジナル楽器を使うことによって、音色感が実に多彩で野趣に富むのがなんとも面白い。こうした音色や響きで聴いていると、ベートーヴェンやモーツァルトが、何を表現しようともくろんでいたかがよりはっきりとして、今までのイメージを大きく塗り替える大いなる意外感も堪能した。ベートーヴェンのフィナーレ・プレストなど集った奏者たちの切れ味の良い腕も堪能できて面白いことこの上ない。一方のモーツァルトでも音色や響きが洗練され過ぎないのがなんとも興味深く、面白く聴かせてもらった。(中村孝義氏/レコード芸術2022年8月号新譜月評)

【推薦】作品番号こそ後年のものだけれども青年期に書かれたベートーヴェンの八重奏曲作品103、およびそのフィナーレとして構想されたと思われる《ロンディーノ》は、モーツァルトの《ナハトムジーク》と同じ同種楽器2本ずつの木管八重奏編成による。貴族階級の娯楽に供する音楽を演奏する編成であることを反映して、ふたり共に肩の凝らない、それでいて洒脱さを込めた作品に仕上げているが、音響についての考え方は大きく異なっていて、ベートーヴェンは各楽器の1番奏者をメインに活躍させ、2番奏者は和声付け主体の副次的な役割を担う。それに対してモーツァルトは同種楽器間の対比も積極的に織り込むと同時に、すべての声部の動きに意味を感じさせる。ひと言で言って非常に濃密だ。レ・ヴァン・ロマンティーク・トウキョウの演奏はそうした点を踏まえたのか、ふたりの作曲家の間で明確に解釈を変えている。ベートーヴェンはテンポの揺らぎもあり、また歌謡的な旋律をよく歌わせてはいるものの、基本的にストレートで、勢いのある音運びが大切にされている。他方モーツァルトでは、旋律の抑揚とテンポの動きを密接に関連付けることに始まり、わざとらしくならない範囲で強弱の変化を彫琢し、かつ声部間の動きの呼応も丁寧に拾っていく。曲としての内容の差を露わにしてしまった感もあるが、致し方なかろう。とはいえ、豊満になり過ぎない色彩の打ち出し方がみせる趣味のよさは両曲に共通する。(相場ひろ氏/レコード芸術2022年8月号新譜月評)

[録音評]オリジナル楽器による管楽アンサンブルのベートーヴェンとモーツァルトであるが、かなり豊かな響き感を持たせた雰囲気の音作りである。「雰囲気の」をわざわざ付けたのは、音終わりで残る音は必ずしも長くなく、また各楽器の明瞭度も高くさらに定位も安定しており、いわゆるホール・トーンはさほど感じられないからである。ちょっと不思議な音である。〈90〉(峰尾昌男氏/レコード芸術2022年8月号新譜月評)

 

【注目】こういうユニークな演奏を聴くと、いわゆるクラシック音楽の単なる「上品なBGM」的な印象が見事に克服されるように感じられる。モーツァルト第2楽章などの彫りが深く優美な歌い回しから、演奏の随所にみられるユーモラスで賑やかな表現等まで、実に変化に富み、聴き手を飽きさせない。大音楽家への野心が見え隠れするかのベートーヴェンの佳作ももちろん悪くないが、筆者のお薦めは何と言ってもモーツァルトだ。よくこの名作は、娯楽の域を脱した作品などと言われているようだが、実際に演奏されるのを聴くと意外に「普通の」大人しい解釈で拍子抜けしたりしたものだが、当ディスクでの演奏は先述のようで大変魅力的、まさに注目に値する。(音楽現代2022年9月号 茂木一衞氏)