小倉貴久子 最近の話題から

詳細は活動の記録のページまで


News(2024.10.5)

 

小倉貴久子《フォルテピアノの世界》第12回

エラール・ピアノとヴァイオリンで織りなす魅惑の響き -ベル・エポック-

 

《フォルテピアノの世界》第12回では1890年パリでつくられたエラールピアノをトッパンホールに運び込み、毛利文香さんのヴァイオリンとともに19世紀後半のベル・エポックと呼ばれるフランスの美しき時代の傑作ヴァイオリンソナタをお届けしました。

瑞々しく時にはしっとりと情感たっぷりに歌い上げる毛利さんのヴァイオリンが、エラールの音とぴったりマッチし、夢のような時間をみなさんと楽しむことができました。

プログラムなどの詳細はこちらまで。


News(2024.9.22)

 

第216回レクチャーコンサート「フォルテピアノでたどるウィーンの音色」(9/21)

ワークショップ「演奏はどう違う?ウィーンのピアノ(複製)を弾いてみよう(9/22)

 

浜松市楽器博物館での1日目は、A.ワルター製〔複製〕と伝C.グラーフを使った音楽工房ホールにおけるレクチャーコンサート。18世紀末期から19世紀前半にかけて変化したピアノの音色とそこに映し出される音楽家と製作家の想いをたどるレクチャーコンサートを催しました。

2日目は、特別展「いまのピアノとどう違う?19世紀ウィーンのピアノ」開催に合わせたワークショップ。実際にウィーンのピアノを弾いてもらい、参加者にミニレッスンをしました。

両イベントとも、お客さまにいっぱいお集まりいただきとても盛り上がりました!

 

 


News(2024.9.18)

 

マリアージュなこの1本(音楽の友10月号)

 

音楽の友の人気連載「マリアージュなこの1本」に小倉貴久子が登場!

お酒と音楽の美味しいおはなし

今号の「マリアージュなこの1本」のゲストは

フォルテピアノ奏者の小倉貴久子

久しぶりのアーティストの自宅編となった

本格的な手料理に珍しいベルギービールを前に

みずからの音楽活動について語った


News(2024.9.7)

 

ライブハウスで聴く小倉貴久子(フランスと日本の小粋な近代ピアノ作品)

 

三鷹に新しくできたライブハウス、ナチュラルのクラシックDayに小倉貴久子が登場。

土曜の午後を贅沢なくつろぎの空間で、フランスと日本の小粋な作品を、お料理とドリンクをお楽しみいただきながらお聴きいただきました。

曲のこと、オランダのことやプライベートなおしゃべりも交えながら、まさにライブハウスならではの醍醐味。

こういうクラシック音楽の楽しみ方も素敵だなぁ!


News(2024.8.20)

 

ムジカノーヴァ9月号 特集「ピリオド楽器から考える古典派の奏法」

 

ムジカノーヴァ9月号の特集はピリオド楽器三昧。

表紙を開けると飛び込んでくるのは、川口成彦さん。

特集の最初は座談会では、鶴田雅之浜松市楽器博物館館長×太田垣至×平野昭で「古典派をアナリーゼ!」とピアノと古典派の関係を紐解きます。

次は山名敏之さんによる「クラヴィコード、チェンバロから考えるハイドン作品の奏法」。平井千絵さんによる「鍵盤楽器と資料から推察するモーツァルト時代の音型」、宮﨑貴子さんの「ベートーヴェンに所縁の深いフォルテピアノたち」と続きます。

小倉貴久子は『フォルテピアノ・アカデミーSACLAを終えて』というインタビュー記事を提供しています。6回にわたって催されたフォルテピアノ・アカデミーも毎回、音楽の友やムジカノーヴァで事後レポートをご紹介いただきました。

そして、驚くべきことに、今号の付録はペーパークラフト「G.マーシャル製作のフォルテピアノ」ということ。3号に渡ってペーパークラフトが厚紙で巻末に掲載されます。

雑誌の大半をピリオド楽器特集で埋め尽くされた9月号をお楽しみいただけましたら幸いです!


News(2024.8.4)

 

BELLE EPOQUE HARMONY - Luther Museum, Amsterdam

 

アムステルダムのルター博物館の中、教会ホールで演奏会を開きました。

1891年製のエラールピアノで、フランス近代、ベルエポックの作品と日本の作曲家のソロ作品を演奏。

小さな会場ながら満員のお客さまとととてもよい雰囲気の演奏会になりました。小倉貴久子のアムステルダム時代の師、ブロンズ先生もご夫妻で駆けつけてくださいました。

思い出たくさんのアムステルダムでこのように演奏会が開催できて感無量の午後になりました。


News(2024.7.20)

 

ムジカノーヴァ8月号「小倉貴久子演奏法セミナー リポート」

 

小倉貴久子の人気講座「フォルテピアノの特性を踏まえた古典派ピアノ曲の演奏法」についてムジカノーヴァ8月号で紹介されました。

6月18日に山響楽器店中山店の主催で行われたオンラインセミナーの様子が2ページにわたって要約・紹介されています。

フォルテピアノ奏者の視点から「当時の楽器の特性」「古典派時代特有の奏法」を説明、それを「現代のピアノで実演するために」「レッスンでの活用を目指して」と主にピアノ指導者を対象にお話をしています。


News(2024.7.13〜15)

 

第6回フォルテピアノ・アカデミーSACLA

 

6回にわたってさいたま市で催してきたフォルテピアノ・アカデミーSACLAの最終回が無事に閉幕しました。

第6回はふたたび古典派中心の鍵盤楽器・作品に焦点を当てました。

前夜に行われたプレコンサート(小ホール)の舞台に並んだ楽器を5階のリハーサルルーム・レクリエーションルーム・4つのスタジオに配して始まったアカデミー。

18名の受講生への熱いレッスンが、小倉貴久子と平井千絵によって繰り広げられ、その合間に、講師によるレクチャー、久保田彰&太田垣至スペシャルトーク(写真)がお昼過ぎの時間に開催されました。

スタジオ1は西野晟一朗クラヴィコードの部屋となり、受講生のため、聴講生のためのクラヴィコードワークショップが行われ、最終日には、通奏低音のレクチャーが行われ、毎回満員の大盛況。

最後には《受講生コンサート》で三日間の成果を披露していただきました。

最後となったアカデミーに多くの方がかけつけてくれて、大変に盛り上がりました。

日本におけるフォルテピアノの受容のひとつのきっかけとなったこのアカデミーも、7年の開催期間の内にフォルテピアノでの演奏も当たり前の音楽界になってきたように思います。

アカデミーは終了しましたが、またテーマを定めた講座やワークショップなどを開催していこうと考えていますので、こまめにホームページをチェックしていただければと思います。もしくはこちらからメルマガの登録をお願いします。

フォルテピアノ・アカデミーSACLAのサイト


News(2024.7.12)

 

第6回フォルテピアノ・アカデミーSACLAプレコンサート

 

第6回フォルテピアノ・アカデミーSACLAのプレコンサートは6台の鍵盤楽器を舞台上に並べて、ゲスト講師の平井千絵と西野晟一朗とのガラコンサート。

小倉貴久子がクリストーフォリでD.スカルラッティとジュスティーニの作品の演奏から。次に登場した平井千絵はジルバーマンを用いて、C.P.E.バッハの専門家と愛好家のためのロンドを。西野晟一朗は、タンゲンテンフリューゲルでブクステフーデとJ.S.バッハの作品を演奏しました。

休憩後は、小倉貴久子と平井千絵で、モーツァルトのシンフォニー40番のクラヴィーア2台編曲版をお届けしました。

フォルテピアノ・アカデミーのプレコンサートにふさわしい、各楽器の味わい深い世界を堪能しました。明日からのアカデミーへの期待の高まる演奏会となりました。


News(2024.6.18)

 

講座〈フォルテピアノの特性を踏まえた古典派ピアノ曲の演奏法〉音楽之友社=山響楽器店

 

音楽之友社=山響楽器店主催の講座をオンライン(Zoom)で行いました。

講座内容:「フォルテピアノの特徴」「古典派時特有の奏法」「フォルテピアノの特徴を現代ピアノでの演奏に活かす工夫」


News(2024.6.9)

 

ピティナ・ピアノステップ トークコンサート

 

ベヒシュタイン・セントラム東京ザールでピティナステップでのアドバイスの合間に、クラヴィコードでトークコンサートを行いました。

バロックがテーマの日比谷バロック地区。クラヴィコードを演奏した参加者は、耳とタッチが変化して、そのあとに弾くベヒシュタインの音色も良くなるのにびっくりさせられました。

ほんのちょっとの体験でもこんなに効果があるなんて、クラヴィコードの凄さを再確認


News(2024.6.2)

 

小倉貴久子ピアノリサイタル ベヒシュタインの高貴な音色を愛したドビュッシー

 

名古屋市八事山興正寺「ライブラリーサロン華宮」でのドビュッシーリサイタル。美しい作品とベヒシュタインの音色。夢のような時間でした。

ドビュッシーが影響を受けた詩人ヴェルレーヌ。ヴェルレーヌとドビュッシーが影響を受けた画家ヴァトー。芸術が融合して生まれた世界と、歴史あるお寺の澄み切った雰囲気に、心がリセットされるようでした

C.ドビュッシープログラム:「夢」、「ベルガマスク組曲」、「ピアノのために」、「版画」、「子供の領分」、「喜びの島」


News(2024.5.8)

 

小倉貴久子《フォルテピアノの世界》第11回

 

小倉貴久子のシリーズ第11回は「ハイドンの素顔〜ハイドンをめぐる4種の鍵盤楽器とともに〜」というタイトルで、ハイドンの各期の作品を、チェンバロ〜クラヴィコード〜ヴァルター・フォルテピアノ〜ブロードウッド・フォルテピアノ〜でお届けしました。

ハイドンの愉快な快活性。創造的、実験的なウキウキ。時に見せるメランコリックな側面。

様々な素顔を紹介するまたとない演奏会になりました。

ご来場くださったみなさま、ありがとうございました。

演奏会の詳細はこちらまで。


News(2024.4.21)

 

ピティナ・ピアノステップ トークコンサート

 

ピティナさいたまNEOステーションで、ピティナ・ピアノステップでみなさんにアドバイス。その合間にトークコンサートを行いました。


News(2024.3.16)

 

ミュージアム・コンサート(東京・春・音楽祭)

 

「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」展 記念コンサート vol.1 小倉貴久子(フォルテピアノ)

 

《エラール・ピアノで描くベル・エポックの音楽》

東京都美術館講堂に、名取ピアノ所蔵の1890年のエラールを運び込みました。

美しい名品ばかりのプログラムを演奏できて幸せな午後になりました。

プログラムは活動の記録を参照してください。


News(2024.3.11)

 

ラ バンド サンパ 日本モーツァルト協会第657回演奏会「グラン・パルティータ」

 

〈ラ バンド サンパ〉が満を持して、「グラン・パルティータ」を引っ提げ、日本モーツァルト協会の舞台に登場。

3月11日(月)18:45開演 東京文化会館小ホール

 全員日本人で、13人のピリオド楽器奏者が集い、これ以上望めない優秀なメンバーによる「グラン・パルティータ」が実現しました。

 謎の多いバセット・クラリネットやバセット・ホルンの研究・復元がここ20年でかなり進み、ほかの楽器も同様それらピリオド楽器に興味をもち息と魂を吹き込む演奏家が桁違いに多くなり、演奏水準が上がりました。

 日本人には手の届きにくかったオリジナル楽器(コピー楽器ではなく)も舞台上に並びました。

〈ラ バンド サンパ〉はモーツァルトのセレナーデとディヴェルティメントを演奏するために生まれたバンド。モーツァルトの愛と楽しさ、ウィット、踊るようなリズム感を、全員が楽しみながら演奏しました。

 ご来場いただいたお客様にも大歓迎を受けました。

「変化自在なテンポ、ダイナミクスレンジの拡大、緩急の大きい、また巧みなフレージングとバリアンテ、各パートの音色の多彩さetc。

より自由度の高い、何が起こるかわからないワクワク感のあるものが、実はバロックや古典派音楽ではないか?」というお客様からのうれしい言葉もいただきました!

(写真:長澤直子)


News(2024.2.16)

 

NIKKEI ART ACADEIA 日本ピアノ教育連盟

 

ピアニスト 小倉貴久子 Vol.2 ベートーヴェンの生涯とフォルテピアノとの密接な関係

動画がアップされました!


News(2024.1.20)

 

モーストリー・クラシック3月号

 

モーツァルト・クラシック3月号の特集は〈ショパンとベートーヴェン 豊穣のピアノ世界〉

この二大作曲家のピアノ作品に迫る特集です。

小倉貴久子は「ピリオド楽器フォルテピアノ演奏の世界 ベートーヴェンやショパンの弾いた音を求めて」というタイトルで、3ページにわたる記事を寄稿しました。

「モノクロ・イメージから転換」「画一的ではない価値観」「不均等な音の排除」「当時の楽器を基に指示記号」という項目で、フォルテピアノの視点から両作曲家のピアノ作品の魅力について語っています。


News(2024.1.18)

 

ショパン2月号〈大作曲家の愛のカタチ〉

 

ピアノ音楽誌「ショパン」2月号の特集は〈バレンタインデー特集 大作曲家の愛のカタチ〉。小倉貴久子は〈ベートーヴェンと愛〉というタイトルで、主にベートーヴェンとヨゼフィーネ・ブルンスヴィックの関係に焦点を当てて1ページを執筆しました。


News(2023.12.22)

 

OJI HALL 銀座ぶらっとコンサート #189 吉井瑞穂

鎌倉 to 銀座 vol.5 〜クララ&ロベルト・シューマンの世界〜

 

王子ホールの人気シリーズ〈銀座ぶらっとコンサート〉に吉井瑞穂さんとともの出演しました。

吉井瑞穂さんの情感豊かで美しいオーボエとグレーバーのフォルテピアノで、シューマン夫妻をめぐるドイツロマン派に想いを馳せる素敵なクリスマスコンサートになりました!(写真はゲネプロの様子)


News(2023.12.9)

 

小倉貴久子《フォルテピアノの世界》第10回

 

シリーズ第10回を記念する第一生命ホールにおける『2台クラヴィーアのためのコンチェルト』公演が盛況の内に無事終了しました。

川口成彦さんとプログラム前半は、チェンバロとジルバーマンを弾き分け、後半は2台のヴァルターを並べ、ピリオド楽器をもつオルケストラ デル モンド デル フォルテとの共演という華々しい舞台になりました。

J.S.バッハの「2台チェンバロのための協奏曲」で幕を開け、ウィットに富みスリリングなC.P.E.バッハの「チェンバロとフォルテピアノのための協奏曲」でバロック→古典派の2つの世界を堪能。祝祭的雰囲気をもつモーツァルトの堂々たる「2台クラヴィーアのための協奏曲」で大いに盛り上がりました。

お客さまから温かな拍手が続き、私たちも大変幸せな時を過ごすことができました!

演奏会の詳細・写真集などはこちらでご覧いただけます。


News(2023.11.20)

 

月刊ピアノ ピアニストインタビュー

 

月刊ピアノ2023年12月号のピアニストインタビューに小倉貴久子が登場!

《古楽は当時のポピュラー音楽 決して敷居が高いものではありません》

当時の楽器を知ると作曲家を身近に感じられる〜ピリオド楽器との出会い、現在展開中の《フォルテピアノの世界》のコンセプトや聴きどころについて、そして読者の皆様へのメッセージなどを語っています!


News(2023.11.12)

 

日本ベートーヴェンクライス11月例会〈ベートーヴェンとライヒャ〜「新しい」フーガをめぐって〜〉

 

1804年にライヒャが出版した〈新しいシステムで作曲された36のフーガ〉は、バロック時代からのフーガの伝統から決別する全く新しいフーガで、ライヒャはその理論を言葉でも表明している。

かたや、ベートーヴェンが作曲した作品34と35の変奏曲も本人が言うように「まったく新しい方法」で書かれている。

両者の「新しいフーガ」はそれぞれ手法も方法も異なるもので、互いのフーガについて両人思うところがあったようである。

越懸澤麻衣さんの明晰な説明で両者のフーガの作曲法の特異さが示され、小倉貴久子の演奏によって、これらの作品がこの時代にあっていかに「新しいフーガ」であったか、ということが露わになった。2時間の例会に居合わせた人たちの興奮はただならぬものがあった。

日本ベートーヴェンクライス〈ベートーヴェンとライヒャ〉ハイライト動画


News(2023.11.2)

 

講座〔フォルテピアノの特性を踏まえた古典派ピアノ曲の演奏法〜現代ピアノで「らしく」弾くためのヒント〜

 

船橋の伊藤楽器店で公開講座をしてきました。

楽譜《ソナチネ音楽帳》を教材にして、古典派音楽について、お話しとピアノ演奏で紐解きました。

〈講座内容〉フォルテピアノの特徴、古典派時代特有の奏法、フォルテピアノの特徴を現代ピアノでの演奏に活かす工夫


News(2023.10.14)

 

初期のチェロ作品について・2(日本ベートーヴェンクライス2023年10月例会)

 

日本ベートーヴェンクライス10月例会は、昨年同時期に開催した〈ベートーヴェン&チェロ作品〉の第2巻でした。

今回は、〜有名作品の陰にいる奏者たち〜という副タイトルで、ベートーヴェン時代にソロ楽器として頭角を表したチェロという楽器に貢献した陰ながらも偉大な作曲家・チェロ奏者の魅力を探りました。また、ベートーヴェンのチェロソナタ第2番に焦点を当てて、この作品の魅力を掘り起こしました。

日本ベートーヴェンクライス〈初期のチェロ作品について2〉ハイライト動画


より以前の小倉貴久子の活動については「活動の記録」のページで紹介しています。