小倉貴久子 Kikuko Ogura
東京藝術大学を経て同大学大学院ピアノ科修了。アムステルダム音楽院を特別栄誉賞”Cum Laude”を得て首席卒業。第3回日本モーツァルト音楽コンクール、ピアノ部門第1 位。1993 年ブルージュ国際古楽コンクール、アンサンブル部門第1 位。1995 年同コンクール、フォルテピアノ部門で第1 位と聴衆賞を受賞。『音楽の玉手箱』『ベートーヴェンをめぐる女性たち』『モーツァルトの生きた時代』などのシリーズを展開する一方、ソロ、室内楽、協奏曲などバロックから近現代まで幅広いレパートリーで活躍。各ホール主催公演や音楽祭、NHK『クラシック倶楽部』『ぴあのピア』『名曲探偵アマデウス』『ららら♪クラシック』などへの出演や、NHK『カルチャーラジオ 芸術の魅力~モーツァルトが出会った音楽家たち』の講師を務めるなど、TV、ラジオへの出演も多い。浜松市楽器博物館主催のコレクションシリーズの録音やレクチャーコンサートでの演奏も高い評価を得ている。これまでにCD を40 点以上リリース。それらの多くが朝日新聞、読売新聞などの各新聞紙上や「レコード芸術」誌等で推薦盤や特選盤に選ばれている。CD《イギリス・ソナタ》は平成24 年度文化庁芸術祭レコード部門〈大賞〉受賞 。著書にカラー図解『ピアノの歴史(CD付き)』(河出書房新社)。校訂楽譜『ジュスティーニ:12のソナタ集 第1、2巻』(カワイ出版)。共著や監修に『よくわかるピアニスト呼吸法』『すぐわかる!4コマピアノ音楽史』(ヤマハミュージックメディア)。シリーズコンサート「小倉貴久子の《モーツァルトのクラヴィーアのある部屋》」を40回開催し2019年12月に完結させる。2020年11月からはシリーズコンサート、小倉貴久子《フォルテピアノの世界》を始動。現在第11回までを終え、好評展開中。第30回(2017年度)ミュージック・ペンクラブ音楽賞 クラシック部門【独奏・独唱部門賞】、第48回(2018年)ENEOS音楽賞洋楽部門奨励賞、令和3年度「下總皖一音楽賞」受賞。東京藝術大学を19年間務める。東京音楽大学講師。
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メヌエット・デア・フリューゲルの由来(略称メヌフリュ)
「メヌエット・デア・フリューゲル」は小倉貴久子のプロデュース&マネージメントオフィスの名前です。フリューゲルとは翼の意味ですが、18世紀のドイツでは、ピアノの形が翼ににているのでチェンバロから初期ピアノを総称してフリューゲルという言い方がありました。小倉貴久子の主なレパートリーがフリューゲルと言われていた時代と重なることによっています。また、リズムを感じ踊りながら演奏する小倉貴久子の演奏スタイルから当時の上流階級の踊りで最も人気のあったメヌエットをあてました。「踊るピアノ」といったようなニュアンスです。ロゴはピアノが踊っているような、また蝶でもありリボンにも見えるようなものを意識しました。