小倉貴久子と巡る クラシックの旅

モーツァルティアーナ

モーツァルト263歳の誕生日に贈るとっておきのコンサート

ピアノソロから室内楽、協奏曲まで目白押し!

2019年1月27日(日)14:30開演(14:00開場)

北とぴあ さくらホール

JR京浜東北線・東京メトロ南北線「王子駅」徒歩2分

この演奏会は終了しました。写真はゲネプロの様子。

名曲の生まれた時代にタイムスリップ!

新シリーズ「小倉貴久子と巡るクラシックの旅」!

 第1回はモーツァルトの時代へ。モーツァルトがウィーンで開催した演奏会のスタイルに倣った様々な編成でのバラエティに富んだ「モーツァルト・オンステージ」。

 当時の弦・管楽器とフォルテピアノとのアンサンブルの響きは格別!「ロンド ニ長調」には大バッハの息子であるクリスティアン・バッハのテーマが引用されています。飼っていたムクドリの鳴き声をテーマにした「ピアノ協奏曲 第17番」の第3楽章では木管楽器が大活躍!「今まで書いた中で最良の作品」とモーツァルト自身が言った「ピアノと管楽器のための五重奏曲」。思わずにっこりしてしまう幸せオーラ満載の「ピアノ協奏曲 第23番」と「ピアノ四重奏曲 第2番」。大人気の「トルコ行進曲」など、ウキウキワクワクのプログラムでモーツァルトの誕生日を一緒に祝福しましょう!

小倉貴久子

PROGRAMME

W.A.モーツァルト:

ピアノソナタ第11番 イ長調 K.331より第3楽章「トルコ行進曲」

ロンド ニ長調 K.485

ピアノ四重奏曲 変ホ長調 K.493より第3楽章

ピアノと管楽器のための五重奏曲 変ホ長調 K.452より第1楽章

ピアノ協奏曲第17番 ト長調 K.453より第3楽章

ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488

J.C.バッハ:五重奏曲 ニ長調 Op.11-6より第1楽章

モーツァルト・バースデー・オーケストラ

Mozart Birthday Orchestra

この演奏会のためにだけに集まった、実力者がそろい踏みのスペシャルオーケストラ!モーツァルトの誕生日祝いにふさわしい、ハッピーな音楽を聴かせてくれること間違いなし。

【メンバー】

ヴァイオリン:若松夏美(コンサートマスター)、荒木優子、山内彩香、竹嶋祐子、廣海史帆、天野寿彦

ヴィオラ:成田 寛、丸山 韶

チェロ:山本 徹

コントラバス:西澤誠治

フルート:前田りり子

オーボエ:三宮正満、荒井 豪

クラリネット:満江菜穂子、渋谷圭祐

ファゴット:堂阪清高、永谷陽子

ホルン:塚田 聡、大森啓史

楽器はすべて、モーツァルトの時代に使われていたピリオド楽器(レプリカ含む)を使用します。

現代の楽器と何が違うのか、少しだけ解説しましょう。知っておけばコンサートの聴き方が変わるかも!

 

フォルテピアノ〔A.ヴァルター(1795年製の楽器のレプリカ)〕

今回のコンサートで使用するのはモーツァルトが愛用していたヴァルター製フォルテピアノです。鍵盤は63鍵で5オクターブの音域をもちます。弦を打つ仕組みは跳ね上げ式(ウィーン式)アクションと呼ばれるもので、とてもシンプルな打弦方法。鍵盤の白鍵と黒鍵の色が逆、ペダルは膝で操作、金属のフレームが一切ないなど、現代のピアノとは素材も構造も異なります。明るくはっきりとした倍音の多い煌びやかな音色が魅力で、弾き心地はとても軽やか!まさにモーツァルトの響き!

ホルン

モーツァルトの時代のホルンにはバルブ(弁)がありませんでした。ただ真鍮の管を巻いただけのシンプルな楽器です。唇やベルの中に入れた右手の操作により音の高さを変えます。

オーボエ

今のオーボエには沢山のキーがついていて、それを介して穴をふさいでいますが、当時は直接指で穴をおさえていたました。多彩な音色、なめらかな表情はピリオド楽器ならでは。

クラリネット

18世紀後半に楽器として発展。モーツァルトは名手シュタートラーの演奏に魅了され、生涯の最後にこの楽器のための名作を残しました。現代の楽器とは材質とキーの数が異なります。

フルート

当時は木製でした。管の形状も円筒管ではなく先に行くほどすぼまる錐管。現代の金属製のフルートとは異なり、音量は小さいですが、透明感のある、柔らかく明るい音色をもっています。

弦楽器

形状は昔から変わっていませんが、現代では細部が変更されています。当時は羊の腸でできたガット弦が使用され、弓の形状も異なりました。ヴァイオリンやヴィオラの顎あてや肩当て、チェロはエンドピンがないため、弓使いの自由度が増し、細やかな表情で音楽を奏でることができます。

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

Wolfgang Amadeus Mozart

1756年1月27日、ザルツブルク生まれ。5歳で最初の作曲を行い、6歳のときに女帝マリア・テレジアの御前で演奏家デビューを飾る。その後ヨーロッパ各地で演奏し、神童として聴衆を魅了する。父レオポルトとともにザルツブルクの宮廷音楽家を務めるが25歳のときに職を辞し、フリーの音楽家として活躍。「自分ほど作曲に膨大な時間と思考を費やした人間はいない」と手紙に記すなど、作曲活動を精力的に行う。一方で、ギャンブルに依存し莫大な借金を抱え、友人に金銭を無心するなど破天荒なエピソードも多数。代表作は《フィガロの結婚》《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》などオペラから器楽曲まで多岐にわたり、現在ではウィーン古典派の代表的な作曲家として知られている。1791年12月5日、「レクイエム」作曲中に没。享年35歳。


主催・問合せ:公益財団法人 北区文化振興財団 tel.03-5390-1221   共催:東京都北区

協力:メヌエット・デア・フリューゲル


*当ページの情報は「モーツァルティアーナ」広報チラシより転載したものです。