小倉貴久子所蔵楽器の紹介

プレイエル製作 (1848年、パリ)

Fortepiano made by Ignace Pleyel & Compagnie (1848)

「気分がよく体力のあるときは、自分自身の想い望む音の出るプレイエルのピアノを弾く」。ショパンの言葉です。

 ショパンは、パリでのデビューリサイタルをプレイエルのピアノで行い成功を収め、その後、生涯プレイエルのピアノを愛奏しました。カミーユ・プレイエルとは私的にも親しく、連弾を共に楽しんだと伝えられています。このプレイエル・ピアノは、1848年頃製作された、ショパンが最後のコンサートで演奏したピアノと同一のモデルです。