チェロ:花崎 薫
フォルテピアノ:小倉貴久子
収録曲:
L.v.ベートーヴェン (1770-1827):
【CD1】
チェロとクラヴィーアのためのソナタ ヘ長調 第1番 作品5-1
チェロとクラヴィーアのためのソナタ ト短調 第2番 作品5-2
【CD2】
ヘンデルのオラトリオ《ユダス・マカベウス》の主題による クラヴィーアとチェロのための12の変奏曲 ト長調 作品番号外45
モーツァルトのオペラ《魔笛》の主題〈娘っ子でも女房でも〉による クラヴィーアとチェロのための12の変奏曲 ヘ長調 作品66
モーツァルトのオペラ《魔笛》から〈恋を知る殿方には〉による クラヴィーアとチェロのための7つの変奏曲 変ホ長調 作品番号外46
クラヴィーアとホルンのためのソナタ ヘ長調 作品17〔チェロ編曲版〕
使用フォルテピアノ:ワルター&サン ウィーン 1808-10年 跳ね上げ式 73鍵 A=425Hz
録音:2012年9月 アクトシティ浜松音楽工房ホール 発売:2013年7月
企画・制作:浜松市楽器博物館
録音・製作:コジマ録音
解説:越懸澤麻衣、筒井はる香
LMCD-1973,1974(2枚組) 3,190円(税込価格)
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チェロとピアノの二重奏の響きは、これほどまでに調和していた.......
当時のウィーンのオリジナル・フォルテピアノと、エンドピンの無いガット弦のチェロ。その演奏は、チェロ音楽の聖典といわれる作品の、本来の姿を鮮やかに蘇らせた。
昨年夏(2012年7,8月)のこと、花崎薫のチェロと小倉貴久子のピアノでベートーヴェンのチェロ作品全曲をとりあげる演奏会があるということで浜松まで駆けつけた。モダン・スタイルの演奏では窺い知ることのできないベートーヴェン音楽の機微に触れ、ヒストリカル楽器が醸し出す繊細な響きに酔いしれた。そのときの感動を鮮やかに蘇らせてくれるCDができあがった。(平野昭・慶応義塾大学教授)
(前略)どの曲の場合にもフォルテピアノの音色が美しく、響きが澄んでいながら金属的ではない。一つ一つの音色の変化がこまかく感じられるのも特徴であろう。特に中音域での表情の多彩な変化は魅力的で、モダン・ピアノでは望めない特色と言えよう。 それにあわせて、チェロも生き生きと演奏しているが、音色と強弱の推移が演奏に豊かなニュアンスをもたらしているのはフォルテピアノの好演によるところが多い。和音の響きは重くならず、アンサンブルに暖かいアンティームな雰囲気がもたらされる。 《魔笛》を主題とした変奏曲2つと、「《マカベウスのユダ》の主題による12の変奏曲」では、チェロの音が美しく、それがフォルテピアノの簡素だがこまやかな響きと結びついている。こまかいパッセージでも素朴で、かつ品のある美しさを生み出している。(レコード芸術2013年8月号、髙橋昭氏の評より)