シリーズコンサート
小倉貴久子のシリーズコンサート《フォルテピアノの世界》
さまざまな時代や地域で生まれた作品を当時のフォルテピアノで楽しいトークとともにお届けします!
シューベルトとヴォジーシェク
〜ベートーヴェンを慕った早世のミューズ〜
CD発売記念コンサート
2025年6月18日(水)
19:00開演(18:30開場)
五反田文化センター 音楽ホール
終了しました!
J.V.ヴォジーシェク:即興曲 作品7 第6番 ト長調、ファンタジー風ソナタ 変ロ短調 作品20
L.v.ベートーヴェン:「夏の名残のバラ」の主題による変奏曲 作品105-4
F.シューベルト:「しぼめる花」による変奏曲 D802 - op.post.160、ソナタ 第21番 変ロ長調 D960
フォルテピアノ:小倉貴久子
フラウト・トラヴェルソ:柴田俊幸
使用楽器:グレーバー Innsbruck 1820
全席自由 4,500円 U-25 2,500円
*U-25は、25歳以下限定のチケットです。入場時に生年月日がわかるものをご提示ください。
*未就学児の入場はご遠慮ください。
【チケット発売・お問い合わせ】
メヌエット・デア・フリューゲル【主催】TEL 048-688-4921 mail: mdf-ks@piano.zaq.jp
【チケット発売】
・イープラス e+ イープラス内当公演のページ
五反田文化センター 音楽ホール
〒141-0031 東京都品川区西五反田6-5-1
JR山手線・都営浅草線「五反田駅」徒歩15分
東急池上線「大崎広小路駅」徒歩10分
東急目黒線「不動前駅」徒歩7分
東急バス(大井町駅〜渋谷駅)「大崎郵便局」徒歩5分
*公共交通機関をご利用の上お越しください。
https://shinagawa-gotanda-planetarium.com/
協力:initié
後援:日本ベートーヴェンクライス/東京藝術大学音楽学部同声会/(一社)全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)
6月14日香川県ハイスタッフホールでの演奏会のゲネプロから
ボヘミア生まれのヴォジーシェクは、ベートーヴェンに憧れてウィーンに移り住み、フンメルの弟子となり音楽サロンで人気となります。ウィーン楽友協会を設立したI.v.ゾンライトナーの大邸宅での「グンデルホールの音楽会」で出会った、若きシューベルトと6歳年長のヴォジーシェク。ヴォジーシェクはシューベルトの歌曲に、シューベルトはヴォジーシェクの即興曲に影響を受けます。ウィーン音楽界の寵児で将来を期待されたふたりでしたが、ヴォジーシェクは34歳、シューベルトは奇しくも3年後の同日に31歳という若さでこの世を去ります。ヴォジーシェクの「白鳥の歌」となったファンタジーソナタは、ベートーヴェンを敬愛していたことが窺える力作。シューベルト最後のピアノソナタD960は、あたかも彼岸の世界のような穏やかな美しさに満ちた作品です。
フランス及びベルギーで教鞭をとるなど、国際的な活躍が目覚ましい柴田俊幸さんをゲストに迎え、シューベルトの名作「しぼめる花」による変奏曲などを、19世紀初頭のフラウト・トラヴェルソでお楽しみいただきます。1820年製のグレーバーは、当時のウィーンのサロンを彷彿とさせるような、親密でエレガントな響きのフォルテピアノです。
ベートーヴェンを慕った早世のミューズの美しい調べに誘います。
柴田俊幸 Toshiyuki Shibata フラウト・トラヴェルソ
パリ在住のフルート奏者。ブリュッセル・フィルハーモニック、ベルギー室内管弦楽団などで研鑽を積んだ後、古楽の世界に転身。ラ・プティット・バンド、イル・フォンダメント、ヴォクス・ルミニスなど欧州の古楽アンサンブルに参加。ソリストとして「テューリンゲン・バッハ週間」「バッハ・アカデミー・ブルージュ音楽祭」「東京・春・音楽祭」などの国際的な音楽祭にてリサイタルを行う。2024年6月、NHK-BS『クラシック倶楽部』に出演。2025年1月よりフランスのオーベルヴィリエ・ラ・クルヌーヴ地方音楽院古楽科教授代行、ベルギーのブルージュ市立音楽院講師として後進の指導にあたる。たかまつ国際古楽祭芸術監督。
〔写真〕Hiroshi Noguchi
2025年6月正式発売!
グンデルホーフの2つの「真珠」
〜スタインウェイNo.1で聴く、シューベルトとヴォジーシェク〜
フォルテピアノ:小倉貴久子
スタインウェイ第1号「キッチンピアノ」(クリス・マーネ製作のレプリカ)
収録曲
ヤン・ヴァーツラフ・ヴォジーシェク(1791-1825)
即興曲 作品7 - 第6番 ロ長調、第4番 イ長調
ファンタジー風ソナタ 変ロ短調 作品20
フランツ・シューベルト(1797-1828)
即興曲 作品90, D899 - 第4番 変イ長調
ソナタ 第21番 変ロ長調 D960
initié ITE-002 initie.net
CD詳細はこちらまで
雑誌〈東京人〉2025年9月号 東京つれづれ日誌183号より
(前略)
六月なかば、五反田文化センター音楽ホールで開かれた小倉貴久子さんの「フォルテピアノの世界」を聴きに行く。
小倉貴久子さんは、いつもプログラムのなかに、日本ではあまり知られていない作曲家の、埋もれていた曲を見つけ出してそれを紹介する。勉強家だ。
この日は、ヤン・ヴァーツラフ・ヴォジーシェクという1791年(奇しくもモーツァルトの没年)に、ボヘミアで生まれた作曲家の曲を取り上げた。
シューベルトの歌曲に影響を受け作曲し、他方、シューベルトはヴォジーシェクのピアノの技法に感化されたという。
それもあってこの日のプログラムは、ヴォジーシェクの即興曲、ソナタと、シューベルトのソナタ、「しぼめる花」による変奏曲。
久しぶりにシューベルトを聴いた。
シューべルトといえば、パトリス・ルコント監督の『列車に乗った男』(2004年)で、フランスのちいさな町の屋敷にひとりで住む孤独を愛する老教師ジャン・ロシュフォールが、シューベルトの即興曲をピアノで弾いていたのを思い出す。
*
この日、小倉貴久子さんは、フラウト・トラヴェルソ(フルート)の柴田俊幸さんと共演した。そのシューベルトの「しぼめる花」による変奏曲は、ミヒャエル・ハネケ監督の傑作『白いリボン』(2009年)で美しい貴族の夫人が、家庭教師の吹くフルートに合わせてピアノで弾いた曲を思い出させる。
柴田さんはさらにベートーヴェンの「夏の名残のバラ」の主題による変奏曲を演奏した。日本では「庭の千草」として親しまれているアイルランド民謡だが、永井荷風の「浮沈」にこの曲が登場する。
(後略)
文・川本三郎氏
小倉貴久子《フォルテピアノの世界》の
CDプレゼント・クーポン券を6枚集めて、小倉貴久子演奏の好きなCD1枚*をもらおう!
クーポン券は、毎回のプログラム冊子の裏表紙左下隅に印刷されています。
クーポン券を切り取って所定の台紙に6枚貼って必要事項ご記入の上、お申し込みください。
郵送でもお申し込みいただけます。クーポン券は回が連続していなくても可。同一回複数枚は不可。
クーポン券を紛失された場合は無効となります。またクーポン券の再発行は致しかねます。
当シリーズが終了した場合は、クーポン券の効力も消滅します。有効期限はありません。
クーポン券台紙は《フォルテピアノの世界》コンサート会場にて配布しております。
〈申込方法〉
クーポン券を貼ったクーポンブックをコンサート会場CD販売デスクへお持ちください。または、クーポン券を貼ったクーポンブックを封筒に入れてメヌエット・デア・フリューゲル(CDプレゼント係)までご送付ください。
*現在販売中のディスクの中からお好きなものをお選びいただけます。ただし2枚組は除きます。