小倉貴久子 活動の記録

2021年

●1月18日 音楽の友2月号

連載 ベートーヴェン的な余りにベートーヴェン的な vol.17 Guest 小倉貴久子さん

取材・文=越懸澤麻衣

 

●1月20日 ムジカノーヴァ2月号

特集 ソナチネがもっと楽しくなる!

文-小倉貴久子「ソナチネを魅力的に弾くための5つのポイント」「フォルテピアノの奏法を知って指導に生かそう」「この曲でソナチネの魅力を深掘りしよう!」合計15ページ

☆2月12日 豊洲文化センター ホール

シリーズコンサート 小倉貴久子《フォルテピアノの世界》第2回 〜ベートーヴェンとともに歩んだ3人のヴィルトゥオーゾたち フンメル、チェルニー、リース〜

共演:柴田俊幸(フルート)、三宮正満(オーボエ)、満江菜穂子(クラリネット)、塚田 聡・大森啓史(ホルン)、丸山 韶(ヴァイオリン&ヴィオラ)、島根朋史(チェロ)、諸岡典経(コントラバス)

C.チェルニー:ピアノとクラリネット、ホルン、チェロのための協奏的大セレナーデ 変ホ長調 作品126

40番練習曲より 第34番 イ短調、50番練習曲より 第13番 変ロ長調

F.リース:ピアノとクラリネット、2本のホルン、ヴァイオリン、チェロ、コントラバスのための大七重奏曲 変ホ長調 作品25

J.N.フンメル:ピアノとフルート、オーボエ、ホルン、ヴィオラ、チェオ、コントラバスのための大七重奏曲 ニ短調 作品74

 

評 フォルテピアノの世界 第2回 手作り感で古楽を楽しく

 フォルテピアノ奏者、小倉貴久子が1845年製の楽器を弾いて、そこに管と弦の古楽器奏者が集う一夜。ベートーヴェン時代の作曲家3人の室内楽曲を、心ゆくまで楽しませてもらった。

 楽しさの秘密は、ずばり手作り感にある。まずはチェルニーの「協奏的大セレナーデ 変ホ長調 作品126」。ホルン(大森啓史)など、弁がないから楽器に挿入した右手の加減が勝負。技巧の品評会のような曲なので、それが成功するたびにこちらも心中喝采を送ることになる。チェロ(島根朋史)も羊腸弦だし、クラリネット(満江菜穂子)も穴を指で直に押さえるので同様。これがモダン楽器だったら、さして面白くなかろう。

 ここに当夜の試みの、一つの肝がある。そしてもう一つ。音色だ。どの楽器も、音域や音量次第でなんと劇的に響きが変わることか。アイデンティティーが複数あるわけで、重奏に比重のかかる次のリース作「大七重奏曲 変ホ長調 作品25」で、色の組み合わせに無限の可能性があることを思い知る。紋切型の多い第2楽章の葬送行進も、これなら聴けるというものだ。

 ただ、「手作りだから音が多少よじれても・・・」と思うことも。モダンに慣れた耳の厄介なところだが、最後、フンメルの「大七重奏曲 ニ短調 作品74」には興奮した。フルート(柴田俊幸)とオーボエ(三宮正満)のノリの良い仕草に刺激されたか、ヴィオラ(丸山韶)、コントラバス(諸岡典経)、ホルン(塚田聡)もすっかりバンドマンの態。転調の妙。拍ずらしの諧謔。ことごとくカッコいい。

 だが、当夜の最高殊勲といえば、疑いなく小倉だ。弾いた音数だけでも天文学的。それが常にくっきりキラキラ笑いかけ、ポジティヴな気を振りまく。天性の音楽家とは、こういうものであろう。ー12日、東京・豊洲シビックセンターホール。(2021年2月18日 読売新聞夕刊 MUSIC 評 音楽評論家 舩木篤也氏)

●2月17日 Zoom講座 chez nous

Zoomオンライン講座(関西ピアノ芸術連盟)

テキスト:音友ムック「フォルテピアノから知る古典派ピアノ曲の奏法」、ソナチネ音楽帳

 

●2月19日 Zoom オンライン&サテライト chez nous

小倉貴久子 ピアノ演奏法セミナー

フォルテピアノの特性を踏まえた 古典派ピアノ曲の演奏法〜現代ピアノで「らしく」弾くためのヒント〜

○3月13日 北とぴあ さくらホール

シリーズコンサート小倉貴久子と巡るクラシックの旅 vol.3《まるごとベートーヴェン!》〜フォルテピアノの変遷とベートーヴェンの軌跡〜

共演:若松夏美(コンサートマスター・ヴァイオリン)・高田あずみ・秋葉美佳・天野寿彦・原田 陽・堀内麻貴・堀内由紀・山内彩香(ヴァイオリン)、丸山 韶・佐々木梨花・佐藤駿太(ヴィオラ)、山本 徹・島根朋史(チェロ)、西澤誠治・小室昌広(コントラバス)、柴田俊幸・前田りり子(フルート)、三宮正満・荒井 豪(オーボエ)、満江菜穂子・渋谷圭祐(クラリネット)、岡本正之・鈴木 禎(ファゴット)、下田太郎・藤田麻理絵(ホルン)、斎藤秀範・大西敏幸、井手上 達(ティンパニ)*太字は室内楽も演奏した奏者

L.v.ベートーヴェン:ヴァイオリンとピアノのためのロンド ト長調 WoO41、ピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調 作品11「街の歌」第3楽章、ピアノソナタ 嬰ハ短調 作品27-2「月光」(以上A.ヴァルター)、ピアノソナタ へ短調 作品57「熱情」第1楽章、チェロソナタ第3番 イ長調 作品69 第3楽章(以上J.ブロードウッド)、エリーゼのために WoO59-3、ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73「皇帝」

●3月16日 渋谷クロスFM

音楽マンション プレゼンツ Life with Music

第12回に生放送出演

 

●3月18日 Zoomオンライン講座

ムジカノーヴァ オンラインスクール【ソナチネがもっと楽しくなる!弾き方・教え方のポイント】

テキスト:ムジカノーヴァ2月号

 

●4月1日 東京音楽大学

ピアノ(フォルテピアノ兼任)講師に着任

 

●4月20日 Zoomオンライン講座

まるみえピアノレッスン部特別オンライン講座

小倉貴久子オンライン講座「フォルテピアノの特性を踏まえたピアノ曲の演奏法」〜現代ピアノで「らしく」弾くためのヒント〜

 

●5月1日 カワイ出版

(新楽譜出版〕キーボードで弾く【バロック名曲集】

チェンバロ[ハープシコード]の響きを楽しもう(小倉貴久子編)詳細

 

●5月9日 作曲

母校・文京区立湯島小学校の愛唱歌

愛唱歌の作曲 https://youtu.be/wjfC0YnjR0k

■6月18日 音楽の友7月号

特集1「ショパン」というもの

〈アンケート〉ピアニストが選ぶ「いちばん好きなショパンの曲」

小倉貴久子 ピアノ協奏曲第1番

エネルギーに満ちた第1楽章は、管弦楽の悲劇的荘厳な響き、第1主題の切なく胸にせまる旋律、第2主題の憧れと飛翔感など、激動の渦中下における祖国へのショパンの熱い想いが感じられます。第2楽章のこの世のものではないような甘美な世界。第3楽章のマズルカのリズムによる躍動感は、興奮を伴って幸福感絶頂の世界に誘われます。ミューズが舞い降りた、ショパンの天才的なピアニズムから生まれた奇跡の1曲で、私の大好きな作品です。

☆6月25日 近江楽堂

シリーズコンサート 小倉貴久子《フォルテピアノの世界》第3回 〜タンゲンテンフリューゲルとジルバーマンによる《ゴールドベルク変奏曲》〜

J.S.バッハ:ゴールドベルク変奏曲 アリアと種々の変奏[クラヴィーア練習曲集 第4巻]

(写真はゲネプロの様子)

○7月11日 ヤマハホール 

ベートーヴェン初期の室内楽 〜鈴木・小倉・岡本が創る新時代の幕開け〜

共演:岡本誠司(バイオリン)・鈴木秀美(チェロ)

L.v.ベートーヴェン:バイオリン・ソナタ 第1番 ニ長調 Op.12-1、チェロ・ソナタ 第1番 へ長調 Op.5-1、ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調「月光」Op.27-2、ピアノ三重奏曲 第1番 変ホ長調 Op.1-1

(C)Ayumi Kakamu

Web音遊人掲載のレビュー(澤谷夏樹氏)

 

音楽の友9月号 Concert Reviews

 演奏会タイトルにもあったように、プログラムはベートーヴェンの初期の作品で組まれており、最初に「ヴァイオリン・ソナタ第1番」。迷いも邪心もない、突き抜ける明るさで開始の第1楽章。こちらも肩の力を抜いて聴きながら、おや?すでに後の名作の予告編のようなモティーフ。どこかノスタルジックな第2楽章では、初期の作品には珍しい巧みな変奏。これが後期につながるわけだ。そんなに難しく聴かなくていいのにとベートーヴェンは言いそうだが、ここにも面白い謎解きの第3楽章。「チェロ・ソナタ第1番」は「むかし、むかし、あるところに....」と語りかけるように始まり、無窮動のようなアレグロに入っていく。ロンドでは奏者それぞれが協奏曲のように絢爛な表現もあり、今さらながら、これが初期の作品かと驚いた。

 後半は《月光》で有名な「ピアノ・ソナタ第14番」から。あの特徴的な冒頭、モダンピアノではなくフォルテピアノだからこその色合い。物理的な弱音ではなく、ベートーヴェンが意図したpが説得力を持って聴き手に届く。アレグレットもこれぞ!のテンポ感。昨今の若手はアレグロとアレグレットの差異がなく、おまけに恐ろしい超速。見習うべき小倉の演奏に、胸がすーっとした。最後は「ピアノ三重奏曲第1番」。前半から感じていたのだが、これほど弦楽器と鍵盤楽器とが溶け合うアンサンブルは稀である。やはりモダンピアノではなくフォルテピアノ(小倉所有のヴァルター)ゆえに、3人の弦が本当に編まれる感じ。しかも探求合戦のように、極みの丁々発止の奏者3氏。開始からスリリングで(Ⅰ)、緩徐部分では成熟のアンサンブル(Ⅱ)。スケルツォは心底楽しく(Ⅲ)、もっと聴いていたかったフィナーレ(Ⅳ)。聴き終えて、湧き出る喜びと感謝の想い。(音楽の友2021年9月号 Concert Reviews 上田弘子氏)

☆7月17日〜19日 さいたま市プラザウエスト 多目的ルーム 他 

第3回 フォルテピアノ・アカデミーSACLA(小倉貴久子プロデュース)

様々な種類の打弦鍵盤楽器が勢ぞろい!レッスン、コンサート、ワークショップ、個人練習、体験コーナーも充実

全日程受講生・聴講生(体験コーナー)

「小倉貴久子 7台の鍵盤楽器によるオープニングコンサート」「小・中学生のためのワークショップ」「桐山建志 古典派ヴァイオリン作品の魅力」「かげはら史帆 スペシャルトーク」「受講生コンサート」

〈フォルテピアノ・アカデミーSACLA〉のホームページ