小倉貴久子 活動の記録

1997年

○4月19日 紀尾井ホール

花のコンサート

共演:長谷川陽子(チェロ)、藤井香織(フルート)、米良美一(カウンターテナー)

ファリャ:スペイン民謡組曲、ビゼー=ボルヌ:カルメン幻想曲、中田喜直「さくら横町」 他

 

☆4月29日 東京文化会館 小ホール

小倉貴久子フォルテピアノリサイタル 

共演者:有田正広(フラウトトラヴェルソ)、諸岡範澄(チェロ)

ハイドン:三重奏曲 ト長調、ベートーヴェン:エロイカ変奏曲 作品35 他

 

☆9月25日 東京オペラシティリサイタルホール[詳細]

シリーズ音楽の玉手箱 Vol.2 ~ハイドンからベートーヴェンへと受け継がれたウィットとセンス~

共演者: 高田あずみ(ヴァイオリン)、諸岡範澄(チェロ)、塚田 聡(ナチュラルホルン)

J.ハイドン:クラヴィーア三重奏曲 ホ長調、クラヴィーアソナタ ハ長調

L.v.ベートーヴェン:ホルンソナタ ヘ長調、クラヴィーア三重奏曲 変ホ長調 作品1-1

ボンから大都会ウィーンに出てきた青年ベートーヴェンは、当時ヨーロッパ中に名の知られていた大作曲家ハイドンの門をたたきました。そんな彼が初めて作品1と自ら銘打って世に問うた最初の作品はクラヴィーア三重奏曲。この作品には師匠の影響が色濃く反映されていますが、書法に限らず演奏家や聴衆に幸福を与える内面のウィットまでが受け継がれています。老ハイドンと青年ベートーヴェンの魅力溢れる会話をお楽しみいただきました。

 

マンスリーみつびし 「私的オススメ・メディア」マンスリーみつびし 1997年12月号

私的オススメ・メディア 「東京オペラシティ」を訪れ、古楽器の演奏を楽しみ、そして、猫随筆の名著を読む。

この連載は、評論家の川本三郎氏が、最近接したメディアから気になったものを取り上げます。今月号では、今秋、東京・西新宿にオープンしたばかりの文化複合施設、東京オペラシティ、古楽器を演奏する小倉貴久子、猫好きで有名だった作家・大佛次郎への思いを

(関連記事だけを抜粋させていただいております)

武満徹のメモリアルホール

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 躍動感のある古楽器の演奏

 2週間後、同じオペラシティのなかにあるリサイタルホールで開かれた「音楽の玉手箱」というコンサートに出かける。

 こちらのホールはコンサートホールに比べるとずっと小さいし、凝った造りでもない。なんだか学校の体育館のように殺風景だ。それでも演奏会そのものは素晴らしかった。

 最近、日本人の演奏会のコンサートに足を運ぶようにしている。チケットが何万円もする三大テノールのような騒ぎに嫌気がさしたからである。日本人の演奏家のコンサートはチケットが安いし、小規模なので会場の雰囲気が家族的でいい。演奏家たちも誠実に、一生懸命演奏する。

 そんななかで、昨年、カザルス・ホールで小倉貴久子というピアニストを知った。フォルテピアノ、いわゆる古楽器でモーツァルトやハイドンを演奏する。とくにその日に弾いたハイドンのピアノ協奏曲は明るい躍動感にあふれていて、聴いていて心躍った。

 オペラシティの小ホールでの「音楽の玉手箱」は、この小倉貴久子を中心とした若手音楽家たちのアットホームなコンサート。ヴァイオリン(高田あずみ)、チェロ(諸岡範澄)、ナチュラルホルン(塚田聡)【いずれもオリジナル楽器 】が加わり、ハイドンの「クラヴィーア三重奏曲・ホ長調」やベートーヴェンの「ホルンソナタ」といったラブリィな小曲を演奏した。

 大編成の大曲「マタイ受難曲」を聴き終えたときは正直ぐったりと疲れたが、若い音楽仲間たちの小コンサートは終始くつろいで楽しく聴いた。次回は来年4月とだいぶ先だが、いまから予定に入れておこう。

 猫を愛した大佛次郎

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(文・川本三郎氏)

 

○10月12日 栃木市文化会館 第9回栃木[蔵の街]音楽祭

オーケストラ・シンポシオン ~古楽的アプローチによるグリーグ&ドヴォルジャーク~

共演:オーケストラ・シンポシオン(指揮:諸岡範澄)

グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 作品16 第1稿

 

○11月18日 東京文化会館 小ホール

高田あずみ ヴァイオリンリサイタル

共演:高田あずみ

ブラームス:ヴァイオリンソナタ 全3曲

 

○12月10日 三鷹市芸術文化センター 「風のホール」

オーケストラ・シンポシオン 第3回 定期演奏会

共演:諸岡範澄(指揮)、オーケストラ・シンポシオン

モーツァルト:クラヴィーアコンチェルト 第27番 変ロ長調 K.595